翻刻
【巻四、十ウ】
漬(つけ)の糟(かす)につけるべし。塩(しほ)におもわく次第(したい)に入れて
但十四五日 程(ほど)して遣ふべし。是(これ)は茶家(ちやか)の香之(かうの)もの
に。一 段(たん)とよし。小口きりにすべし
卵蒲鉾(たまこかまぼこ)の仕方
一 鱧(はも)にても鯛(たい)にても。身をすこし。すりのべ。扨(さて)玉(たま)
子(ご)の白味(しろみ)を。半分(はんふん)より余分(よけい)入れよくすりのべ。但(たゝし)
すり身はずいぶん。すくなきがよし。寒晒(かんざらし)の粉(こ)を
すこし合せ。是(これ)を白味(しろみ)にてとき扨(さて)すり合せて。板(いた)に付
むすべし但(たゝし)上(うへ)をすこし。火(ひ)にかけて。それより蒸(せい)
【巻四、十一ヲ】
篭(ろうに)入れむすべし。遣ひ方は。指身に一 段(たん)とよし
卵(たまこ)山吹 蒲鉾(かまほこ)の仕方
一 煎貫(にぬ [き])たまごの。黄身(きみ)を。右のすり身(み)にすりこみ
扨 生(しやう)のたまごの。黄味を。半分合せすりのべて。是(これ)も
前に同し。□けぬやうに。すこし焼(やき)めをつけて。む
すべし
加味 丁子焼(ちやうしやき)卵の仕方
一 肉 桂(けい)を一 両(りやう)ほど。粉(こ)にして。たまごを五つほと割(わり)
こみ。右二 品(いろ)を。よく〳〵とき合て。加 味(やく)〃趣向(おもわく)次第(したい)