翻刻
【右丁】
【上段】
じんのざうは水が
のこらすへりきり
て日々かんしよく
やせおとろへけれは
今ははらの中
にてこくうに
火かたかぶりはら
ぢうをきほひ
まはり五さう六
ふをあつくさせて
けんくはをしかけ
やけのやん八といふ
わるものとなり
はら中かこまりはてる
〽これ ̄へゝ
おれを
たれたと
思ふおら ̄ア
やけのやん八
さんといつて
火のほうしや ̄ア
たかい男だはら
ちうておれを
しらねへものは
ねへうねめが
はらでもてん
もんはらでもひろこうぢに
とをつたもんたなんのこつたへ
はらしのやうな
【中段】
〽こうあらふ
とおもつて
火のやうじん
をしてゐた
【下段】
〽わしは
これわ
かいしゆ
へよを
わたし
しんき
よした
もの
しや
そのやう
に火
とく
いわぬ
もの
じや
〽くやしくば水を
たしておれを
けしてみろ
水はあんめい
〽おぢいかあめ
なら水あん
めへもうる
八文もうる
【左丁】
【上段】
さけのすきなものゝはらの
ひいぶくろのわきにさけが
五升も三升もはいるとつ
くりのやうなものがあつて
それへみんなはいつて
しまふといふにちかひ
なしおいらんのはら
のうちにあめいろ
のとつくりがありて
ちうやのむさけがこれへ
みなおさまりはらのうち
のさかやのやうなものなり
きも玉はつぶれてよりこの
かたきもがほそくなつて
わつらひけるゆへいろ〳〵
りやうぢせしがさけをのみ
〳〵すればきもがふとくなる
ものときいてまい日とつくりが
みせへきていさけをのみければ
だん〳〵きもづふとくなり
いまではさかやにかりができても
とうするもんだしやくきんで
くびあしはもげめへしなどゝ
いけしやア〳〵ときもかふとく
なつている
〽のどにぐい〳〵むしといふ
むしがあつて人のさけを
のむのをみてはぐひ〳〵と
してのみたがる
ぐう〳〵
【下段】
〽ゆふべはいつたのは
けんびしだそれ〳〵
どう
だ
〳〵
〽あたまから
むまひ〳〵と
のむはみす
じや ̄ア
ねへがおれと
うはばみ
だらう