翻刻
【右丁】
【上段】
火はだん〳〵はらの
うちをたかぶり
てあるきのちには
おへなく人がわるく
なりてつくいのこと
くくわつきつよく
あつくなりしゆへ
きたものを一まい
ぬぎ二まいぬぎ
だん〳〵ぬいでいま
はじゆばんのやう
なもの一ツきてくはゑん
のすがたになりさかどつくりが
みせへきてさけをのんでぶう〳〵
をいふ
〽のどのあなのぐい〳〵
むしこれもとつくりがみせへきて
あしなしのさけをのみたがり
ゑこぢわるくこはりたがる
〽そのそのあたまのとつくりを一はい
いきたいひやてもいゝよかんは
おれか火でかつてにしべい
〽これおやかたわしはぐい〳〵
むしののど平といふ
もんだ一はいのま
せて下さい
ぜには此
ころに
やらう
【下段】
〽おまへは
あんまり
むしの
いゝこと
を
いひ
なさる
それ
ぐひ〳〵
むしでは
ないわしかみせの
あふら虫
だ
〽かんしや
はゐながら
めいしゆを
のむてい
しゆはいな
がらめいわく
する
【左丁】
【上段】
きも玉はまい
日酒をのんで
とんだきもがふ
とくなり火も
だん〳〵たかぶり
て人がわるくなり
今はいぐひ〳〵むし
三人ともにわるもの
となりいゝやわせ酒屋
があたまにのせける大じのさろ
とつくりをひつたくりて
きたり三人さけをあばれ
のみにしてはら中をあばれ
あるく今まではかいらんがひや
ざけがすきでとつくりの中
のさけはひやでばつかりあり
しか火があたまにてかんを
してのむからあたらず
〽おれもあたまでかんをして
さけばつかりのんてゐても
つまらぬはるからやけんほり
のふどうへくはゑんほうこう
にすんで一ねんくるしむとこの
しやくせんはぬけらア
〽ちいさい子がさかやきをするやうた
きかつまるこのころあたまをほして
をいたからよくもへるはづた
〽しれつたいはやくあたまをもや
さつせいぢびやうのぐい〳〵がをこつた
【下段】
もちつ
と
さう
して
ゐや
れ
あと
で
てめへ
のあた
まで
ちやを
わかして
もらひ
たい