翻刻
【右丁】
【上段】
さて肺のざうのつぎは脾のざう
なりこれはきいろにして大なり
すなはちひいふくろのことなり
されど脾のざうと胃(い)のふと
二ツあわせてひいといふ脾は一切
のしよくもつをこなすやく胃はしよくを
うけとるやくにてあさばんのくいものをみん
こゝへ入てこなすからはらの内
のうまいものやなり夜〳〵通り
丁へ出るやたいみせのやうなもの也
じんのざうの水がへつてより
此かたおいらんはうなぎとたまこ
をまい日くひそのよちつとでも
水のましさうな
ものをむしやうに
くいこみけるゆへ水
はましてじんのさう
はくわいきしけるが
あんまりくいこんだ
ゆへひいぶくろが
すこしいたみや
ふれかゝりしゆへ
心のざうきのとく
がる
〽あんまりやぶれの
大きくならぬ内
に心のざうひい
ぶくろのやぶれを
こそくつてやるじん
きよがなをつたら
又ひいきにおや〳〵
【左丁】
【上段】
どうしやうのふ
〽ひいぶくろのうちのわかい
もの脾蔵胃蔵の
二人まい日のしよく
もつをこめをつく
やうにこなして大ちやう小ちやうの
けいへわたしてやる大ちやうへおつるは
大べんとなり小ちやうへおつるは小べん
となりてくだるこれ下り米をつくよふなり
ひ蔵い蔵ひい〳〵〳〵といつて
はたらく今のよにせつないのを
ひい〳〵といふのは此いわれなり
〽これからむめぼしの
たねのまるのみと
たこのあしを二本
こなさねば
ならぬ
〽きのふのだんごは
はやくこなれたが
けふのぼた
もちは
あがり
かねる
うるのま
ぢつた
せいか
【右丁】
【下段】
〽これかほんの
ひいきよの
ひきだをし
やぶれ
かぶれ
と
いふもんだ
〽あたまの
やぶれをねつ
てもらうは
心もちの
いゝもの
だ
ちと
ねむ
けが
きた
【左丁】
【下段】
〽おれが名もひざう
とはぜにのねへ名だ