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コレクション: アジアの映画関連資料アーカイブ

長治郎映画パンフレット - 翻刻

長治郎映画パンフレット - ページ 5

ページ: 5

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【右頁】 五郎を再三訪づれるのだつた。 ”清香拙者が想つてゐる気持ちが解らな いのか綱五郎殿も許してゐるぢやないか” ”そんな御無理なことを仰言らないで下さ い” 平九郎が無体の戀慕に清香は振りきり逃がれん ともがいたが相手はなか〳〵離さない。 突然二人が中へ割つて入つた武士があつた。 それわ清香の家に急ぐ途中の傳次郎であつ た。 ”誰かと思つたらこの間の小伜か” ”己れ浪人清香をどうする” いきなり平九郎に斬つてかゝる。 ”よし望みとあらば相手になつてや る” 一刀抜くや斬りむすんだがやゝともすると 傳次郎が受刀だつた。 危いと見て清香は助けを求めに走つた。 【左頁】 ◇ その世!戀に酔ふ男女は糺の森につきぬ語 ひに夜の更けるも忘れて居た。 ”澄江殿若し拙者がこの森で誰かに殺さ れる様なことがあればそなたは何 んとなされますか” ”その時は私は生きては居りませ ぬ” 佑之助は唯その一言がうれしかつた。 ◇ 平九郎は仲間を伴ない清香の家をおそうた。 ”おい綱五郎‼清香が承知してゐるなどと金 だけ取つてそれでことがすむと思ふか今夜 は清香をもらつて歸るぞ” ”それわあんまり御無理な” ”ヱイ邪魔立てするな” 平九郎が斬り下す一刀に綱五郎は血煙 上げて倒れた。