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【見開き 絵図】
【右丁】
十八講(しふはちこう)
毎歳(としこと)正月十七日
王子村(わうしむら)農家(なふか)に
是(これ)を行(をこな)ふ当日(たうしつ)
権現(こんけん)の別当(へつたう)金輪(きんりん)
寺(し)の住持(ちうち)を
詔講(てうしやう)し酒飯(しゆはん)の
饗応(きやうおう)半(なかは)にして
当番(たうはん)の百姓(ひやくしやう)杵(きね)
飯鍬(しやくし)魚盤(まないた)の
三品(みしな)を携(たつさ)へ出(いて)て
のめそよいやさの
懸声(かけこゑ)をなして
食(しよく)をすゝむ
是(これ)此地(このち)の旧(きう)
例(れい)にして
十八講(しふはちこう)とは昔(むかし)
神領(しんりやう)十八箇(しふはちか)
村(むら)ありし頃(ころ)の
旧称(きうしようと)
きこゆ
【左丁 文字無し】
現代語訳
十八講(じゅうはちこう)
毎年正月十七日に、王子村の農家でこれを行う。当日は権現の別当である金輪寺の住職を招請し、酒食でもてなしている最中に、当番の百姓が杵と飯杓子と魚板の三品を携えて出てきて、「のめそよいやさ」の掛け声をかけながら食事を勧める。これはこの土地の古い慣例である。
十八講とは、昔、神領十八か村があった頃の古い名称だと聞いている。