翻刻
【右丁】
揚再興之力盖浄因所感未幾佛殿方丈及厨庫書
院煥乎新成矣夫極智所照如々法界絶封彊絶方
所而不礙塵刹者我覺王之土也觀彼久遠猶如今
日兦古今兦遠近而不分劫頃者我覺王之時也由
此觀之府内之旧址城外之新基内外雖殊均是我
土也昔日之開基今日之再興今昔雖殊均是我時
也且以今日之地易昔日之處今昔不二内外一相
古之所云艸創守文ニ難相並ニ師之功不名茂乎
有斯人焉有斯處焉而又欲推鐘告四方以弘大法
矣鐘成乞銘於余難以固陋不克峻拒焉銘曰
浄心爲真因 大覺爲真位 名是實之賓
以名山興寺 已離火宅塵 新開石川地
如々常寂光 始無東西異 荘嚴浄佛国
斯備晩成器 便撃甘露皷 共醒無明睡
善哉東漸土 音聲作佛事
目赤(めあか)不動(ふとう)堂 駒込(こまこめ)浅香町(あさかまち)にあり伊刕(いしう)赤目山(あかめやま)の住職(ちうしよく)萬行(まんきやう)和尚(おしやう)回國(くはいこく)の時(とき)
供奉(くふ)せし不動(ふとう)の尊像(そんさう)屡(しは〳〵)霊験(れいけん)あるに仍(よつ)て其(その)威霊(いれい)を恐(をそ)れ別(へつ)に今(いま)の
像(さう)を彫刻(てうこく)して彼(かの)像(さう)を腹籠(はらこもり)とす則(すなはち)赤目(あかめ)不動(ふとう)と号(かう)し此所(このところ)に一宇(いちう)を建(こん)
立(りふ)せり 《割書:始(はしめ)千駄木(せんたき)に草堂(さうたう)をむすひて安置(あんち)ありしを寛永(くわんえい)の頃(ころ) 大樹 御放鷹(こはうよう)の砌(みぎり)|今(いま)の所(ところ)に地(ち)を賜(たま)ふ千駄木(せんたき)に動坂(さうさか)の号(な)あるは不動坂(ふとうさか)の畧語(りやくこ)にて草堂(さうたう)》
《割書:のありし|旧地(きうち)なり》後年(のち)終(つゐ)に目黑(めくろ)目白(めしろ)に對(たい)して目赤(めあか)と改(あらた)むるとそ
【左丁 絵図】
駒込(こまこめ)
大観音(おほくわんおん)