翻刻
【右丁】
灰(はい)のあくを附(つけ)てきなこ団子(だんご)のごとくしてつぼに
入れめばりをしてたくわふべし遣(つか)ふ時(とき)ぬるま湯(ゆ)にて
あらひおとせばにほひもうせずいろもかはらずもぎ
たてのごとし
金柑塩漬(きんかんしほづけ)
金柑(きんかん)余(あま)り熟(じゆく)さぬうち水と塩(しほ)と等分(とうぶん)にせんじ
一夜(いちや)さまして器(うつわ)に入きんかんとぴた〳〵にしてかぜの
いらぬやう目(め)ばりをしてかこふべし遣(つか)ふ毎(ごと)にうは水(みづ)を
こぼしてひた〳〵にしておくべしいつまでももつもの
【左丁】
なり
笋塩漬(たけのこしほづけ)
《振り仮名:竹の子|たけ こ》の皮(かわ)をむきて《振り仮名:沢庵大根|たくあん 》のごとく一かわづゝ並(なら)
べて塩(しほ)をふりて中塩(ちうじほ)にしてかろき押(おし)をかけて漬(つけ)る
なり尤(もつとも)とうがらしを少(すこ)し入置(いれおく)べし
通計六拾四條
四季漬物早指南初編(しきつけものはやしなんしよへん)《割書:終|》