← 前のページ
ページ 11 / 309
次のページ →
翻刻
【右頁 文なし】
【左頁】
例言
一凡人 疾病(やまひ)あらば医師(ゐし)に療理(りやうぢ)を請(こふ)こと
古今(ここん)の法(ほふ)にして病(やまひ)を慎(つゝしむ)の道(みち)なり然(しか)れ
ども暴病(にはかのやまひ)あるに臨(のぞみ)ては海隅山陬(かたいなか)の民(たみ)は
勿論(もちろん)通邑大都(つうゆうたいと)【左ルビ:ひといへおゝきところ】といへども折(おり)あしければ
医(ゐ)を邀(むかえ)て来(きた)らず他医(たゐ)を引(ひく)とも至(いた)らず
此(この)時(とき)に当(あた)りては智者(ちしや)も謀(はかりこと)を設(もをく)べき地(ち)
なく勇者(ゆうしや)も断(だんす)べき処(ところ)なく白刃(はくじん)【左ルビ:やへば】も踏(ふみ)て