翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 226

ページ: 226

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【右頁】 ば凍人(こゞへたるひと)を毛氈(もうせん)或は藁薦(むしろ)抔(など)に裹(つゝみ)て索(なは)にて繋(しかと) 定(くゝり)平穏(たいら)なる処(ところ)に放(おき)傍人(かいほうにん)両人(ふたり)にて相対(むかいあい)て裹(つゝみ) 置(おき)たる凍人(こゞへびと)を数次(いくたび)も軽々(そろ〳〵)往来(あちこち)へ滾転(ころばす)べし 四肢(てあし)自(おのづと)温和(あたゝか)になり活(よみがへる)べし○水(みつ)の中(うち)へ落(おち)て 凍(こゞへ)たるは先(まづ)湿(しめり)たる衣(きるもの)を脱(ぬき)かへさせ水(みづ)を吐(はか)せ て急(きふ)に右(みぎ)の法(ほふ)を便(かつて)に任(まかせ)て用べし《割書:遽(あはて)て火(ひ)に|て烘(あぶり)又は》 《割書:熱湯(あつきゆ)にて一 概(がへ)にあたゝむべからず若|一がいにあたゝむればかならず死(し)す》○又 凍(こゝへ)死(しゝ) たるに藁(わら)の籜(はかま)を採(とり)て夥(おびたゝし)く積(つみ)其人を裸軆(はだか) 【左頁】 になし其 内(うち)へ安臥(ねかさ)せしめ其 上(うへ)にも藁(わら)の籜(はかま)を 多くかけ覆(おほひ)て面(おもて)ばかり出(いだ)すこと暫(しばらく)して漸(やう〳〵) に温(あたゝか)になりて蘇生(よみがへる)べし其 後(のち)は温(あたゝか)なる稀粥(うすきかゆ)な どを飲(のま)しめてよし○又 寒気(かんき)に中(あた)りたるに 湯(ゆ)にて芥子(からしのこ)をねり臍(ほそ)の内(うち)に填(つめ)衣類(いるい)をかけ 置(おき)手帨(てぬぐひ)を熱湯(あつきゆ)に浸(ひたし)絞(しぼ)りて其 芥(からし)の上(うへ)をしかと 押(おさへ)温(あたゝむ)べし冷(ひへ)ば取(とり)かへ〳〵温(あたゝめ)てよし○又方 黒豆(くろまめ)一 合(ごう)炒焦(いりこがし)熱(あつき)を早(はや)く篩(ふるひ)様(やう)の物(もの)へ入(いれ)其上(そのうへ)より