翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 251

ページ: 251

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【右頁】 ○又方多く《振り仮名:𩛿糖|あめ》を食(くらひ)てよし 〖阿片(あへん)の毒(どく)に中(あたり)〗たるは始(はじ)めは酒に酔(ゑひ)たる心地(こゝち)に て後(のち)には気(き)をうしなひ昏憒(むちう)になるものなり釅(つよき) 醋(す)を温(あたゝ)め熱(あつく)して砂糖(さたう)を入一二 碗(わん)を飲しめ 鳥羽(とりのはね)にて咽(のんど)を探(さぐり)吐却(ときやく)せしむれば醒(せうき)になる ものなり 〖巴豆(はづ)の毒(どく)に中(あたり)〗て大 便(べん)下利(くだり)て止(やま)ざるは冷(ひや)水を 飲(のん)でよし冷飯(ひやめし)冷粥(ひやかゆ)新汲(くみたての)水に漬(ひたし)喫(くらふも)亦(また)得(よし)○又 【左頁】 赤豆煮汁(あづきのにしる)藿(まめのは)の煮汁(にしる)黒豆(くろまめ)の煮汁(にしる)皆(みな)よく其(その)毒(どく) を解(げす)多(をゝく)服(ふくす)をよしとす又方 黄連(わうれん)と黄柏(わうばく)《割書:二味薬|店にあり》 を等分(とうぶん)にして煎(せん)じ冷(ひやし)て服(ふく)す熱湯(あつきゆ)熱飯(あつきめし)一 切(さい) の熱物(ねつのもの)を服食(ふくしよく)すべからず 〖苦匏(にがふくべ)の毒(どく)に中(あたり)〗たるは吐(はき)利(くだし)して止(やま)ず頓(はやく)黍(きびの)穰(から)を 焼(やき)灰(はい)となし水(みつ)に浸(ひた)して汁(しる)を取(とり)て多(おゝく)飲(のみて)よし 〖班蝥(はんみやう)并(ならび)に元青(げんせい)の毒(どく)に中(あたり)〗《割書:班蝥(はんみやう)は甲(こう)のある虫(むし)なり|長(おゝき)さ五六分 背(せ)に黄(きいろ)と黒(くろ)》 《割書:との畫(すし)ありて見事(みごと)なり嘴(くちはし)尖(とかり)て壱(ひとつ)の赤(あか)き点(てん)あり|多(おほ)く豆(まめ)の葉(は)に集(たか)るものなり芫青(げんせい)は班蝥(はんみやう)に似(に)て》 【〖 〗は隅付き四角囲み線】