翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広恵済急方 3巻 - 翻刻

広恵済急方 3巻 - ページ 287

ページ: 287

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【右頁】 省(まへず)其(その)面(かほ)の色(いろ)白(しろ)く眼(め)黒(くらみ)閉(とぢ)て開(ひら)かず口(くち)を開(ひらき)手足(てあし) 冷(ひえ)頭(かしら)傾(うなだれ)呼吸(いきづかい)寂然(かすか)なるは血脱昏暈(けつだつこんうん)なり 〖療法(りやうほふ)〗急(きふ)に人参(にんじん)一二匁を濃(こく)煎(せん)じ徐々(そろ〳〵)と灌(そゝ)ぎ 飲(のま)しむべし《割書:此 證(せう)人参(にんじん)を用れば大(おゝい)に害(かい)ありと|心得(こゝろへ)るは誤(あやま)りなり頓(にはか)に虚(きよ)したる》 《割書:證(せう)人参(にんじん)にあらざれ|ば救(すく)ひがたし》此 故(ゆへ)に臨産(りんざん)の婦人(ふじん)あらば 預(まへびろに)独参湯(どくじんとう)を煎(せん)じ置て急(きふ)に備(そな)ふべし御【卸の誤ヵ】し 掛(かゝり)ては間(ま)に合(あひ)がたし○若(もし)手足(てあし)冷(ひえ)ば附子(ぶし)《割書:薬|店》 《割書:に|あり》一匁を加(くはへ)てよし○其 症(せう)軽(かろ)きものは人(にん) 【左頁】 参(じん)当帰(とうき)川芎(せんきう)各(おの〳〵)一匁水に濃(こく)煎(せん)じ童便(こどものせうべん)を加 て用ゆべし鹿角(しかのつの)の黒焼(くろやき)あらば兼(かね)用てよし ○又方 人参(にんじん)茯苓(ぶくりやう)一匁づゝ辰砂(しんしや)五分入て末(こ) にし白湯(さゆ)にて用ゆべし 〖血逆昏暈(わるちあがりてきをうしなふ)〗産後(さんご)悪露(おりもの)下(くだ)ること少(すくなく)して胸(むね)腹(はら)脹(はり) 痛(いた)み或は一時(ふと)昏(くらみ)暈(めまひ)血(ち)壅(ふさがり)痰(たん)盛(さかん)に悪血(わるち)心(むね)に上(つき) 衝(あげ)或は面(おもて)赤(あかく)色沢(いろつや)あり口(くち)噤(つぐみ)頭(かしら)仰(あをき)頸(ゑり)直(すぐ)に人事(にんじ) を知(しら)ざるは血逆昏暈(けつぎやくこんうん)なり 【〖 〗は隅付き四角囲み線】