翻刻
【右丁】
り民のやまひあらんことをうれへ給ひて
それをのそきえさせんことのおほし
をきてにつねに侍医をめしてはやめる
ものゝ多少よにをこなはるゝことのある
なきをとはせ給ふそのひのとのとりの
春多紀元悳に 仰下されしはをよそ世
に急症のあつしきにのそみて医を
こふまなく遠きさかひにくすしの
【左丁】
まれなるあたりはさらなりまして窮
巷なとにはほとこすへき術をもしらす
いたつらにいのちをおとすたくひもす
くなからしさる時にいたりそれに用ひ
すくふへき経験の方を筆しひろく
さつくへきよしうち〳〵ことよさし
たまふ元のりつゝしみてうけたまはる
されとそのことのやすからぬをおもひ