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【OCRのまま】
の序に云九日本にて花といふは誤になんそもれすら中ころ
の事にてむかしは梅をそ申たんなると有り
廻梅屋敷門番に海月はなきか梅の昼粟本四朗
鱒臥竜梅有分に惚にわたかまる梅の肌河津玉賀
○黄麺根岸の里東叡山北の核なり
東叡山北の麓なり
凡関東の諸鳥の声はみなぶみたるといへり此里の尊
は元禄のころ御門主様より上方のうくひ半をあまた放させ
られしその卵なるゆへ声だみざるといふ
西行
鶯はぬなりの谷の谷の谷の谷の谷のはなかなかぬ也けり
本朝にて暈と称するは報春鳥といふ鳥にて中華の属とは異
〽古かろしきうくひすの御所言葉
○椿山梅山牛込関口の近所水神の住あり
○椿山椿山
椿山
牛込関口の近所水神の社あり
此山の前後一向に接なり此所を向ふ椿山といふ戸塚の内に
も捨山といふあり蓮花院と云宝泉寺の持也
○花東叡山江都随一花の名ところ也
東叡山
毎春の遊観そらは呉天の雪にして加賀笠重く下は楚世の地
維緒の香踏香しう花のよこ雲あけそめて桜にしらむ吉野
の山を模しその種をもうへられし也もろ国の花はよし野
を種とし江都は上野を種としけるにや
法橋慶台
大木雪まかふよしのる花を種としてよもに咲ちる山さくゝもな
しゆんしさんほうせんし
○七面の花大窪春時山法善寺はゆのやしろ有
境内広からすはなも上野のこときにはあらざれとも
此辺にての病所也うしろは西向の天神の境内につゝき
ひとへの垣をへたてたり天神のやしろの前は谷陰の細き
流ありこなたにすこしき山に幕うつ所もありて衣のころは
七面の境内より此あたりへつらなり幕毛氈の遊民多し
蝸千本桜浅草寺本堂のうしろ
いにし悪のとし藪をひらきて桜樹をおほく植て寅の春を待顔也