翻刻
一 国吉 下上 亀山天皇御宇正元比
来太郎国行の父也来元祖
大刀姿しのき高くみね少うすしいほり中先
つゝまやか也きたひ柾目地色ねはきやうにて
そこにあかき色上しらめ也刃色少黒く白し
にへもむら〳〵也あしこまやにへたる所はう
つくしくしんしやう也なかこ先へほそくする也
先丸し鑢横下より少すちかひたり国
行にははるかをとれる事の外ふるひたり
一 国行 中上ゝ物 伏見天皇御宇正応比来太郎
大刀姿そり高し大略樋をかく也いほり中切先
も中也きたひ柾目こまやか也地色そこ黒め
に青く見えて上にあかき色刃ははゝき本
ひろく焼出てこし本一尺計を乱刃に焼て
上へ黄直刃に一二寸計又五分計おきて
あしを焼入たり刃のふちいかにも小ほやかに