翻刻
久信か了戒と銘をうちてにせたる太刀
おゝし父子の間にてきたひの心をし
るにや然而能にたりされ共めいのた
かねつかひ中このしゝおき以下かはる所多
し其上父はふかし久信のにせ作は刃ふ
ちもきつしかねのきたひなともこわき
色也けんほんしをきる太刀多しおや
子なから板きり物上手也猶口伝有之
一 信国 下 後円融院御宇應永比了戒孫
太刀姿みしかくそり高しきたひ柾目也板
目のことくにもく目のはたも有いほりあさ
し地色しろくけふりたつやうにうろめく色
あり大乱をものたり乱にも焼也にへ多し
すく刃は地こまやか也地色も黒みあり刃
いろも黒しかたきかな色也然に乱刃のにへ
心あしあひのほそき所はあらくにへたり乱