翻刻
いろ〳〵とにえ多し乱刃の所はにへもこまや
かに刃を専に心得て火とりを能かけんに
する也然而にへこまやかにしてうつくしき也黄
刃の心物打なれは火とりをすくるほとに
してにえを専一と心得たるによりにえ
あらくおこし上手の分別也物打のあた
りより上へは中はしり峯に多し京物は
何もきたひ柾目なれ共此作にかきつ
て板目也地色も黒く青し大かた太刀のみ
やう秘事かくのことし刃の作ははゝひろく
三みねをきうにいほる也乱刃のにえ多し
すく刃の刀は地をこまやかにきたひにへも
うつくしく焼也ほうしかへり国としよりひ
らめ也但国光にもかはる也右のことく樋
をこのんてかく也樋?黄し猶口伝有之
一定利《割書:下上|》後深草院御宇文永比