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都合同行六人ニ候
尚々万一雨天にも候ハヽ蛇のめさし傘持参之事
大ふりならハ高き下駄小ふりならハ
下たハよし
去ル廿八日駒橋宿ニ而黒河内村之仁ニ
出逢候ニ付帰国申入候定而相届候義とは
存候得共其節取急き認失念ニ付
猶又申遣候晦日御堂垣外泊りと参り度
心組候処今廿九日八ツ半時過韮崎宿ニ而
伝馬出不申無拠同所ニ泊り候ニ付左候得ハ
金沢泊り可相成右ニ付朔日着少々遅く
可相成尤昼頃迄ニは日光屋迄参り度
其節申合其元新之助都合次第のよも
其外留主中度々参り候者両三人は
参り候ともいつれ可然御取斗柿木様も
迎之処御申遣し之よしニ付此手紙御願
申候さつと弐三種酒并むすび御持参
可被成候無滞帰国ニ付一杯祝ひ可申候
其節持参候品左ニ
麻割羽織
両天日傘
単物は送り候のニ而もよし別ニ
見 持参ニ而ももし冷気に候ハヽ袷 【この四行にかかる〇あり】
合 道中ハ単物ニ而も暑く候間先
袷ニは及申間敷候単物ハ有合ニ而よし
麻割羽織此度拵申度處俄之出立ニ而
間ニ合不申候間日光屋より少し先迄
人々都合ニ寄被遣候様日光屋迄ニ而もよし
一先便手紙ニ柿木様へも着次第申上候様
申遣候定而申上候事と存候此手紙は
東吾様御堂垣外より人足御遣しニ付御願
申遣候此手紙韮崎宿ニ而認申候
右之通申遣候余は帰国万々【るゝヵモ】【事々ヵモ】物語
可申候早々以上
明日之様子ニ而御堂垣と
四月廿九日認置 可相成哉難斗先多分
金沢泊りニ候