翻刻
《割書:地震|津波》もちづくし
地しんで人よりおどろく おごろもち
ゆるたびにおこす しやくもち
船大工はあいた口へ ぼたもち
屋《ルビ:根|ね》から屋根へ
《ルビ:材木|ざいもく》でたすけ合ふ あいもち
ないてゐる 船もち
にげるによはる 子もち
《ルビ:普請|ふしん》かたはいそがしい てんてこもち
ずつしり《ルビ:腹|はら》へ《ルビ:巻|まい》てにげる 《ルビ:金子|かね》もち
《ルビ:地|ぢ》しんで しりもち
こけた《ルビ:灯籠|とうろう》をなをす 《ルビ:力|ちから》もち
ぢしん《ルビ:最中|さいちう》に
さんさいしてゐる 《ルビ:不身|ふみ》もち
くづれかけた家は 《ルビ:菱|ひし》のもち
【下段】
びく〳〵してゐる 家もち
津なみで船がとまつて おかもち
つまらんしばゐの ぶもち
津なみでからだは あんころもち
あんじてゐる 身もち
つなみであれた《ルビ:新田|しんでん》は すなもち
手あやまちははよふ けしもち
しゆんてゐる たいこもち
せがきの世《ルビ:話|わ》方は
《ルビ:施主|せしゆ》人と和尚を とりもち
よわつてゐる 新田もち
まんそくにねられん かしわもち
ゆるたびにかり《ルビ:小屋|こや》へ おかゞみ