翻刻
《割書:地震|津浪》《ルビ:精進料理献立|せうじんれうりこんだて》
【上の段】
津浪で子を死なし
うら めし
道頓堀川は死人の
あへまぜ
なます
《ルビ:借家|かしや》のふしんは 門のいがんだ ごぼう
ましが出ぬ 大黒はしへ船の よせ栗
平 逃る用意を しいたけ
《ルビ:裏|うら》の《ルビ:広地|ひろち》を おきばんは夜の 長いも
人にかし 金子をはらへ まきゆば
菓子椀 安治川辺は一めんに 水善寺のり
小家片付て 地しんで逃る人が せり
先一ぷく たすけ船で人を あげ《ルビ:麩|ふ》
吸物
【下の段】
くはしいことは いつ何時にゆるといふ 順才
手紙で 気にかゝる足よわと 小いも
汁
なん《ルビ:船|せん》を
助けた
香物
船で《ルビ:逃|にげ》た人は つなみで海は うず《ルビ:巻麩|まきふ》
えらい 酒のんでもりに入て 《ルビ:松露|しやうろ》
坪 よいはるを まつたけ
《ルビ:常水|じやうすい》に成て いがんだ天王寺の とがらし
津なみも はそんした船を急?【倉ヵ】にな おぐわへ
台引
はそんした家を 新田はえらい 《ルビ:水菜|みづな》
早ふなを
したし