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コレクション: STAGE8

大地震大津浪末代噺種 (二編 全) - 翻刻

大地震大津浪末代噺種 (二編 全) - ページ 22

ページ: 22

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《割書:大地震|大津波》一口ばなし 【上段】 津なみと聞て    みづに    どこも    にげた 材木がこけて きてにげた     そふか 《ルビ:今夜|こんや》も西か鳴に よつて《ルビ:寝|ね》られん   おきばん 船に乗て死だ    ながれの げいこおやまも   みじや みりん蔵がこけた ときあたまを打た  でんぼ 清水のふたいにいたら とんだ事 地しんでくだけた     ナァ 鉄げん寺の釣かねが      落て何にも    ならん 《ルビ:西辺|にしへん》のはしは   《ルビ:十|と》を   無事なり    おちた 《ルビ:荷物|にもつ》が       せんど  しれんので    さがした 紙屋の家が《ルビ:崩|くづ》 れて亭主は     はんし 《ルビ:乾物|かんぶつ》屋はにげる のになんぎした   《ルビ:数|かず》の《ルビ:子|こ》     【下段】 東海道の馬かたも 地しんにあふて   まご〳〵 地しんで      ゑら  にげる《ルビ:娘|むすめ》は    ゆすり 《ルビ:新造|しんざう》さんは  水上しられて  われた 野宿のあいだ 此ふすまをちよつと かりや あつたのやしろは  ソレ 地しんがゆらなんだ  みや 鳥居も絵馬     ざまの  堂もこけた     わるい 大地しんの時こんな ゑらい 家にゐるのは    こけじや にげしなにかまぼこ アヽ 屋の《ルビ:門|かど》でこけて    いた 《ルビ:象頭山|ざうづさん》は      《ルビ:鼻高|はなだか》   あれなんだ    じや 寺〳〵の門へ  つゝぱりかふた  《ルビ:丸太|まるた》 地しんで  米が安ふなる   《ルビ:世直|よなを》し