東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

拳独稽古 - 翻刻

拳独稽古 - ページ 16

ページ: 16

翻刻

 声(こへ)いろ〳〵替取(かへとる)へし是(これ)を大手小手(おほてこて)  といふて人の気(き)のつかぬ手なり 一 拳(けん)は三具足(みつぐそく)といふてこゝろと手と  口(くち)と揃(そろ)はねばなりかたし此所(このところ)をよく  思案(しあん)して打(うつ)へし 一拳は酒席(しゆせき)のたはむれといへども他(ひと)の  見分(けんぶん)よろしきやう心(こゝろ)得へし相手(あいて)に  向(むか)ひうちかゝる時(とき)左(ひたり)の手を直(すく)にあけて  うちかゝる人ありかくする時は一本(いつほん)も取(と)  らざるとき見ぐるしまた失礼(しつれい)なり  つゝしむへし一本とりてより左(ひたり)の手  を上け四本とり払(はら)ふて膝(ひざ)に置へし 一相手にむかひ打合時(うちあふとき)心得(こゝろへ)の事  相手に向ひ打ときはよく心(こゝろ)をしづめ