東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

拳独稽古 - 翻刻

拳独稽古 - ページ 29

ページ: 29

翻刻

  あたり胸元(むなもと)まて手前(てまへ)の手をつき   つけて打なり其間(そのあいだ)にこゑの出入(でいり)   懸引(かけひき)は銘々(めい〳〵)の工夫(くふう)にあり余(よ)は   よく〳〵考(かん)かへて打へし ○取上拳(とりあげけん)の事   此拳は十拳打なれは十けん打と定(さた)め   人数(にんず)たとへは五人なれは四人と十けんつゝ   うつなりかくして銘々(めい〳〵)四十拳打と   なる不残(のこらす)うちをはりて点数(てんかす)を〆て   てん数 多(おゝ)きを順(じゆん)に天地人外何番   として甲乙(かうをつ)つくなり ○大坂(おゝさか)拳の事   此拳は呼声(よひこへ)なし只(たゝ)ゆひ斗(はかり)出(だ)して先(さき)の   ゆひ此方のゆひと出して見(み)たとへは先にて握(にき)り   出せしとき此方にて一本出したるは一本のかたかち也   先にて一本出し此方にて二本出したるは二本のかた勝(かち)也   かくの如(こと)く一本ましをかちとす余(よ)のゆひかづとなれは   かちまけなし先にて五本出せし時(とき)は無手(むて)にて取なり       余はしゆんじ知へし