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いかゝこのとなりのかう
しきしのけうのさえ
して
とひとになりたるは
おほえたふよしなき
とねまつりことして
人
にのられていはれ
たふは
やくなき事にて
このかうしきしにでし
ぶみ
いたしてこのさえ
ならひ
たへかしいみしうこそ
うら山しけれ
けに〳〵まろもさ思ふ
でしふみとらし
たり
とも
心やすくをしへて
んやは
こゝろみにてしぶみ
とら【他本「せ」】てならはむと
おもふ事なり
としころもいかで申まさむとおもふたまへつれとも
其事となくてまゐり来つれはこのしたふ
ざえをしへたうべとておひ〳〵でしぶみたいまつり
つるなりかならずてをつくしてをしへたうへ
かゝるざえはひとりあるはたゆる事
なればつたへまさむとて申なり
やゝ申さむよく〳〵しりてたもち給へでしぶみいたしてたうはずとも
ならはむとあらん事をいかてをしへ申さゞらむいはんや
でしぶみ
を
たうたればいとかたしけなしこの事 申たる事
又人にきかせ給ふなさらはえなら ひとり給はじ
おのがしわさをしへたうひしかはとし
ころ かくして今かゝる
をしへのまゝにし侍る
なり
ゆめ〳〵ならひとらんと
おほさは
口よりとに出し給ふなにき
はし
からぬ殿はらのみもとに参りて
のたまはむやうはかう〳〵てい
はうひち
〳〵と
三たびいふてひてたけまろかつかふま
つる
さえをめてたしと殿はらのおほせ
給ふはおこの事なりふくどみがかたはしをしへて侍也
と
のたまはく人聞て申とほしてんきこしめしてつかふ
まつれと仰給はゞ酒をまつたうべていのりごとして
つかうまつらんと申されば其をりに朝かほのみを十ばかり
さりけなしにうちくゝみて酒【他本「うけ」】してすゝきいれてさてはらさぶ
めかんをりにたちはしりてしりをこそめていきみ給へ
さらはえもいはぬ声はひでたけがするよりもはなやかに
ひり出し給ひてんとをしふれはてをすりて喜ひて