東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 7 増補頭書訓蒙図彙大成

増補頭書訓蒙図彙大成 10巻 8:巻之17-19 - 翻刻

増補頭書訓蒙図彙大成 10巻 8:巻之17-19 - ページ 15

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【上段】 ○南燭(なんてん)は 補 五月に 少(ちいさ)き白き花さき 実(み)のり霜後(さうご)に 紅(くれない)になるその色 美(び)なり 補 此木(このき)悪(あし) き夢(ゆめ)を見たる時 此木(このき)をみればその 夢(ゆめ)きゆるといふ事 ゆへ多(おほ)く手水所(てうづどころ) のむかふに植(うへ)をく なり ○山茶(さんさ)は 補 品類(ひんるい)多(おほ) し俗(ぞく)にさゞんくは といふ冬(ふゆ)花 咲(さく)うす 紅(べに)白花(はくくは)なりつばき は春さく花葉(はなは)共 に大にして色品(いろしな〴〵)有 ○桜(さくら)は一名 朱桃(しゆとう)又は 麦英(ばくゑい)ともいふ 補 むかしは 梅(むめ)にかきりて花(はな)と称(しやう) じき今は花(はな)といへは桜 にかぎる実(み)を桜桃(おふとう)と いふ桜(さくら)は一重(ひとへ)なるもの成 しが後(のち)に八重桜(やゑさくら)の種(しゆ) 類(るい)多(おほ)くなり今は 百 種(しゆ)に及(およ)べり ○海棠(かいだう)は 補 花白く 紅色(へにいろ)の所(ところ)ありて 尤(もつとも)美(ひ)なり葉(は)はな しのことく三月に 花さく一名 海紅(かいこう) 花(くは)といふ 【挿絵】 南燭(なんしよく) なんてん 山茶(さんさ) つばき 桜(ゑい) さくら 海棠(かいだう)