翻刻
【上段】
○棕櫚(しゆろ)は六七月に
黄白(きしろき)花さき八九
月に実(み)をむすぶ
かたち魚(うを)の子(こ)の如
し此木(このき)の毛葉(けは)
を帚につくる
○黄楊(つげ)は葉こま
かくかたし花さか
ず実(み)ならず四 季(き)
しぼまず 補 木(もく)め細(こまか)
くかたし色(いろ)黄(き)也
○衛矛(くそまゆみ)は三月に
茎(くき)を生す高(たか)さ
三四尺ばかり 補 秋の
すへ紅葉(こうよう)す茎(くき)に
箭(や)の羽(は)の如(ごと)き物
あり今いふにしきゞ
一名 鬼箭(きせん)
○鉄蕉(てつしやう)は蘇鉄(そてつ)
なり一名 鳳尾焦(ほうびせう)
となつく琉球(りうきう)より
出るを番焦(ばんせう)と云
【挿絵】
棕櫚(しゆろ)
黄楊(わうやう) つげ
衛矛(ゑいほう) くそまゆみ にしきゞ
鉄蕉(てつせう) そてつ