翻刻
【上段】
○備木(ぬるで)は実を塩(えん)
麩子(ふし)といふ虫(むし)あり
て房(ばう)をむすぶを
五倍子(ごばいし)といふ是
ふしなり
○楮(かぢ)は皮(かわ)を製(せい)し
て紙(かみ)につくるなり
かうそといふ穀(こく)
構(こう)ならびに同
補 七月七日 児童(じどう)
此 葉(は)に詩歌(しいか)を
書(かき)二星(じせい)にそなふ
○漆(うるし)は 補 葉(は)ぬるで
に似たり秋(あき)こま
かき実をむすふ
此 木(き)より器物(きぶつ)を
ぬるうるしをとる
みだりにゐらへはま
けるなり
○木樨(もくせい)は一名 岩(がん)
桂花(けいくは)といふ花白(はなしろき)
を銀桂(ぎんけい)といひ黄(き)
なるを金桂(きんけい)と云
補 香(か)つよき花なり
【挿絵】
備木(びぼく) ぬるで
楮(ちよ) かぢ
漆(しつ) うるし
木樨(もくせい)
かつらのはな