翻刻
【上段】
○檗(きわだ)は葉(は)呉茱萸(こしゆゆ)
に似(に)たり冬(ふゆ)しぼま
ず皮(かわ)そと向くうら
黄(き)なり黄檗(わうばく)と
いふきわだなり
○紫荊(しけい)は葉(は)こま
かにして花(はな)むらさ
きなり春(はる)花ひら
き秋(あき)実(み)のる実を
紫珠(しじゆ)といふ
○石南(しやくなんげ)は石(いし)の間 陽(ひ)
に向(むか)ふ所に生(しやう)ずる
よつて石南(しやくなん)と云
葉(は)枇杷(びわ)のごとし
○狗骨(ひいらぎ)は木のはだ
へ白くして狗(いぬ)の骨(ほね)
の如(こと)し依(よつ)て狗(く)こ
つといふ又 柊木(とうほく)とも
書(かく)なり
○瑞香(ぢんてうけ)は葉(は)厚(あつ)く
春(はる)花(はな)さくかたち丁(てう)
香(かう)のごとく色(いろ)黄(き)白(しろ)
紫(むらさき)なり
○接骨(にわとこ)は小便(せうべん)を
通(つう)じ水腫(すいしゆ)を治(ぢ)ス
一名 木蒴藋(もくさくてき)と
いふ手足(てあし)の痛(いたみ)つり
煎(せん)じ洗(あら)ふてよし
【挿絵】
檗(はく) きわだ
紫荊(しけい)
石南(せきなん) しやくなんげ
瑞香(ずいかう) ぢんてうけ
狗骨(くこつ) ひいらぎ
猫児刺(めうにし)
杠谷(こうこく)並同じ
接骨(せつこつ) にわとこ