翻刻
【上段】
○桑(くわ)は一切(いつさい)の風気(ふうき)
を治(ぢ)し中(うち)を調(とゝの)へ
気(き)をくだし痰(たん)を
消(せう)し胃(ゐ)をひら
き食(しよく)を下す
補 楝(あふち)は葉(は)槐(えんじゆ)のごと
く三四月に花さく
薄紫色(うすむらさきいろ)なり俗(そく)に
せんだんと云 実(み)を
金棟子(きんれんし)といふ
○五加(うこぎ)は蔬(そ)につく
りてくらへは皮膚(ひふ)
の風湿(ふうしつ)をさる五
佳(か)五 花(くわ)同
○枸杞(くこ)は皮膚(ひふ)骨(こつ)
節(せつ)の風(かぜ)をさり熱(ねつ)
毒(どく)をさりかさの腫(はれ)
をさんず
○紫薇(しひ)は花 紅色(へにいろ)
なり七月さく百日(ひやくじつ)
紅(こう)といふ 補 俗(ぞく)にさるす
へりといふ
○樟(くす)は楠(くすのき)に似(に)たり
四 季(き)しぼまず夏
細(ほそ)き花さく 補 楠木(なんぼく)も
此類(このたぐひ)なり大木と
なる数年(すねん)をへて
其木(そのき)石(いし)となる
【挿絵】
桑(さう) くわ
楝(れん) あふち
せんだん
五加(ごか) うこぎ
枸杞(くうき) くこ
樟(しやう) くす
紫薇(しひ)