翻刻
【上段】
白檀(びやくだん)紫(し)檀 赤檀(しやくたん)
黒檀(こくたん)のわかちあり
伽羅(きやら)沈香(ぢんかう)はこの木(き)
朽(くち)てなるなり
○皂莢(さいかし)は葉(は)槐(えんじゆ)に
似(に)たり枝(えだ)にはり有
夏(なつ)ほそく黄(き)なる
花 咲(さく)皂角子(さいかし)共 書(かく)
○柴(しば)は小木(しやうぼく)散財(さんざい)
なり俗(ぞく)にしば
○薪(たき)は粗(あらき)を薪(しん)と云
こまかなるを蒸(せう)と
といふ又つまぎ
○竹(たけ)は六十一 種(しゆ)あり
六十年にして一 度(たび)
花さき実(み)のり枯(かる)る
補 是をじねんこ入(いる)と
いふ花をさゝめぐり
といふ枯(か)れ尽(つく)れは又
生ず
○筍(たかんな)は笋(たかんな)同
食(しよく)すれは膈(むね)を利(り)し
痰(たん)を消(せう)し胃(ゐ)をさは
やかにし水道(すいどう)を通(つう)
【挿絵】
皂莢(さいけう) さいかし
椋(りやう) むく
槐(くわい) えんじゆ
栴檀(せんだん)
伽羅(きやら)
柴(さい) しば
薪(しん) たきぎ