翻刻
【上段】
し気をます
○篠(しのざゝ)は小竹(こだけ)なり竹
の根(ね)より生(はゆ)る小さゝ
をいふなり
○箬(じやく)は山に生ずる
さゝなり葉(は)大にして長(たけ)
二尺ばかり有此 葉(は)にて
粽(ちまき)をつゝむ篛(じやく)同
○篁(たかむら)は竹の苗(なへ)なり
たかむらともいふ
○蘆竹(なよたけ)は葉(は)大にし
て芦(あし)に似(に)たるまた
秋芦竹(しうろちく)ともいふ
○棕竹(しゆろちく)は一名 実(じつ)竹
葉(は)棕櫚(しゆろ)に似(に)たり
杖(つえ)又 拄杖(しゆちやう)につくる也
○扶竹(ふちく)はふたまた竹
なり双竹(さうちく)とも天親(てんしん)
竹(ちく)とも又 相思(さうし)竹とも
いふなり
○紫竹(しちく)は斑(はん)竹とも
いふ舜(しゆん)のきさき娥(か)
皇(おう)女英(ぢよゑい)のなみだが
かゝりてまだらにそ
【挿絵】
篠(でう) しのざゝ
筍(しゆん)
たかんな
たけのこ
竹(ちく) たけ
淡竹(はちく)
苦竹(まだけ)
箬(じやく) さゝ
篁(くわう) たかむらだけ
蘆竹(ろちく)
なよたけ
しのびだけ