東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 7 増補頭書訓蒙図彙大成

増補頭書訓蒙図彙大成 10巻 8:巻之17-19 - 翻刻

増補頭書訓蒙図彙大成 10巻 8:巻之17-19 - ページ 9

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【上段】 ○梨(なし)は熱嗽(ねつさう)をやめ渇(かつ)をと め痰(たん)を消(せう)し火(ひ)をくだし 肺(はい)をうるほす ○柰(からなし)は中焦(ちうせう)もろ〳〵の不(ふ) 足(そく)の気(き)を補(おぎな)ひ脾(ひ)を和(くは)し 気(き)ふさがるを治(ぢ)す ○棗(なつめ)は脾胃(ひゐ)をやしなひ津(しん) 液(えき)を生(しやう)し心腹(しんふく)の邪気(しやき)を さり心肺(しんはい)をうるほす ○栗(くり)は気(き)をまし腸胃(ちやうゐ)を あつくし腎(しん)を補(おぎな)ひ腰脚(こしあし)かな はざるを治(ぢ)す茅栗(しばぐり)杭子(さゝぐり) ○柚(ゆう)は食(しよく)を消(せう)し酒毒(しゆどく)を解(げ) し腸胃(ちやうゐ)の悪気(あくき)をさり婦(ふ) 人(じん)孕(はらみ)て食(しよく)をおもはず口(くち)淡(あはき)を 治(ぢ)す ○柑(くねんほ)は腸胃(ちやうゐ)のうちの熱 毒(どく)を 利(り)し俄(にはか)に渇(かつ)をやめ小便を利(りす) ○枳(からたち)は大 便(べん)をつうしむねのつかへ をさり痰(たん)を消(せう)す脾胃(ひゐ)よ はきものは用ゆべからず ○橘(たちばな)は消渇(せうかつ)をやめ胃(ゐ)をひらき 膈中(むねのうち)のふさがりをのぞく ○榧(かや)は寸白虫(すんばくちう)を治(ぢ)し食(しよく)を消(せう) し目(め)を明(あき)らかにし咳嗽(がいさう)白濁(びやくだく) をやめ痔(ぢ)を治(ぢ)す ○柿(かき)は水(みづ)を利(り)し酒毒(しゆどく)を解(げ)し 胃中(ゐちう)の熱(ねつ)をさる ○椎(しい)は腸胃(ちやうゐ)をあつくし人をし て肥(こへ)すこやかならしむこれを くらへばうへず ○榛(はしばみ)は気力(きりよく)をまし腸胃(ちやうゐ)を実(しつ) 【挿絵】 梨(り) なし 柰(たい) からなし 棗(さう) なつめ 栗(りつ) くり 柚(いう) ゆ 柑(かん) くねんほ からたち 枳《割書:き|し》 きこく 橘(きつ) たちばな みかん 椎(すい) しい 榧(ひ) かや 柿(し) かき 榛(しん) はしばみ