翻刻
の説も何れの書にか拠あらんか仏説には龍の所為とも
いへり古代の説は大やうかくのごときものなるべし
○佐渡の国には今も常になゐふると言ならはせり地震と
いへは通ぜす古言の辺鄙に残る事みるべし
○三代実録仁和三年地震之条に京師の人民出_二廬舎 ̄ヲ_一
居 ̄ル_二于衢路 ̄ニ云々こたひの京州のありさまもかくのごとく
いと珍らかなり
○地震に付て其応-徴の事などは漢書晋書の天文志
などには其|応(オウ)色々記しあれども唐書の天文志よりは
変を記して応を記さず是春秋の意に本づくなり
今太平の御代何の応か是あらむ地震即|災異(サイイ)に
して外に応の有べきことなし人々こゝろをやすんじ
て各の務(ツトメ)をおこたらざれ
文政十三年
寅七月廿一日 思齋堂主人誌