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コレクション: STAGE8

地震考 全 - 翻刻

地震考 全 - ページ 9

ページ: 9

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 に震せんとするを知ると  又井水にはかに濁り湧も亦震の徴(シルシ)なり 《割書:已上|天文考要》  又世に言伝ふは雲の近くなるは地震の徴なりと是雲  にはあらず気の上升するにて煙のごとく雲のごとく  見ゆるなり  地震の和名をなゐと云和漢三才図絵にはなへとあり  なゐの仮名然るべからむ歟  季鷹翁の説になは魚にてゐはゆりの約(ツヾマ)りたるにて  なゆりといふ事ならむ歟魚の尾|鰭(ヒレ)を動かすごとく  動揺するを形容して名目とせるかなゐふるとは重  言のやうなれどもなゐは名目となれはなるべしと是  をもて思へは誠に小児の俗説なれども大地の下に大  なる鯰(ナマヅ)の居るといふも昔より言伝へたる俗言にや又  建久九年の暦の表紙に地震の虫とて其形を画  き日本六十六州の名を記したるもの有俗説なるべ  けれども既に六七百年前よりかゝる事もあれば鯰