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コレクション: STAGE8

地震考 全 - 翻刻

地震考 全 - ページ 15

ページ: 15

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 訪ひしにさはなく皆いふ此地はむかしより地震は已前  にしりぬ去る地震も三日以前にその徴(シルシ)を知りて皆穴   に入らず用意せし故一人も怪我なしとなり其徴は  いかにして知るやと問しに将に地震せんとする前は穴の中  地気上升して傍(カタハラ)なる人もたがひに腰より上は唯濛々と  して見へず是を地震の徴とすといへり按るに常に地  中に入ものは地気をよくしる鳥は空中にありてよく上  升の気をしる今度地震せんとする時数千の鷺一度  に飛を見る又或人六月廿七日の朝いまだ日も出ぬ先に  虹丑寅の間にたつを見る虹は日にむかひてたつは常なり  いづれも常にあらざるは徴とやいはん ○又はじめにいへる地震の和名なゐふる季鷹大人なは  魚なりといふ説によりて古図を得て茲に出す是図こ  よみの初に出して次に建久九年《割書:つちのえ|むま》の暦凡《割書:三百五|十五ケ日》と  あり余はこれを略す伊豆の国那珂郡松崎村の寺  院ふるき唐紙の中より出る摺まきの暦なりとぞ