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【右頁】
〇鶩雁豚(あひるがんぶた)の如(ごと)き脂(あぶら)の多(おゝ)き肉類(にくるい)一切 〇湯煑卵子(ゆでたまご) 〇催下薬(くだしぐすり) 此外消化(このほかこなれ)
の惡(あ)しき食物(たべもの)一切
起臥衣服(おきふしきもの)
〇衣服(きもの)は垢付(あかつき)し物(もの)を着(き)るべからず肌着(はだき)は成丈変換洗濯(なるたけきりかへせんたく)すべし少(すこ)しにでも濕氣(しめりけ)あ
る衣(きもの)を服(きる)べからず
〇夜具(やぐ)は日(ひ)に〳〵露乾(ほしかわ)かし雨天(あめふり)には火氣(たきび)を以(もつ)て乾焙(あぶる)べし
〇日々浴湯(ひゞゆあみ)して肌(はだ)の垢(あか)を洗(あら)ひ去(さ)るべし䀋湯最(しほゆもつと)もよし
〇常(つね)に用(もち)ふる手拭(てぬぐひ)は第一石炭酸水(だいゝちどくけし)[後(のち)に記(いだ)す]を含(ふく)ませ或(あるひ)は他(ほか)の□香等(をほひかうとう)を所持(もつ)
へし
〇感冒下利(かぜひきくだし)の發(おこ)らぬよふに衣服(きもの)を加減(ぬぎき)し體温(ぬくもり)に平均注意(ほどよくこゝろがけ)すべし
〇昼夜常(ひるよるつね)に木綿布(もめんきれ)を以(もつ)て腹部(はら)を纏巻手部(はきあし)は股引足袋(もゝひきたび)を穿(はく)へし
〇非常(あまり)に精神身體(きぶんからだ)を労(つか)らし渾(すべ)て衰弱(つかれ)の源(もと)となることを慎(つゝし)むへし假令(たとへ)ば過度(やたら)の運動(はたらき)
【左頁】
〇湯茶(ゆちや)は餘(あま)り熱(あつ)からぬを用(もち)ふべし冷水(ひやみづ)を好(この)まば清水(よきみづ)を撰(ゑら)み必(かなら)ず一度沸涌(ひとたびたぎらか)し後冷(のちひへ)
しを用(もち)ふ多(おゝ)く飲(の)むべからず桂露水(けいろすゐ)[後(のち)に記(いだ)す]を加(くは)ふれば味(あぢはい)よろし
〇牛羊鶏肉魚類(ういしつしにはとりうをるい)は新鮮(あたらし)くして脂肪少(あぶらすくな)きものを撰(えら)むべし
〇蕃薯芋類烏芋百合(さつまいもいもるいくわゐゆり)の根蓮根少(ねれんこんすこし)づゝよろし
〇蔬菜類(やさいるい)は最(もつと)も少量(すこし)なるべし
但(たゞ)し何品(なにしな)にても能(よ)く煑煎焼炙(にたきやき)て用(もち)ふべし鶏卵(たまご)は半熟(なまにへ)なるがよし
食(しよく)すべからざる物(もの)
〇不潔井河水(きたなきいどかわみづ)又は食物(しよくもつ)の中(うち)にてももっと最(もつと)も戒(つゝし)むべし
〇動植共(にくやさいとも)に生物一切(なまものいつさい) 〇不熟不良(ひじふりよう)の蔬菜果物(やさいくだもの) 〇萵巨笋箪柿(ちさたかのこきのこもゝかき)の類一(ついいつ)
切(さい) 〇假令新鮮獣魚肉蔬菜(たとへあたらしきけものうをにくやさい)たりとも煑炙(にたき)の十分ならぬ物 〇䀋漬(しほつけ)の肉類(にくるい)
〇動植共(にくやさいとも)に干物(ほしもの)いっさ一切 〇海老蟹蛸貝類(ゑびかにたこかひるい)一切 〇酒類(さけるい) 〇味噌(みそ)類 〇
本味(もとあぢ)を失(うしな)ひ酸味(すゐけ)ある食物(たべもの)一切 〇臭惡(ひほひあ)しき食物(たべもの) 〇青鱗魚鯨(あをうろこうをくじら)の類一切