翻刻
【上段】
○烏頭(とりかぶと)は花きゝ
やうの花の色(いろ)なり
かたち烏(からす)の頭(かしら)の如(ごと)
し亦とりかぶと
のかたちに似(に)たり
九月花さく
○鳳仙花(ほうせんくは)は花 紅(こう)
白(はく)あり七月はな
さく又 金鳳花(きんほうくは)と
いふ花に 黄(くわう)紫(し)碧(へき)
ありと
○番椒(たうがらし)はせんき
を治(ぢ)し虫(むし)をこ
ろす人にどく也
○丈菊(てんがいばな)は一名は迎(けい)
陽花(やうくは)といふ日輪(にちりん)
にむかふ花なりよ
つて日車(ひぐるま)とも云
花 菊(きく)に似(に)て大(おゝい)也
色(いろ)黄(き)又 白(しろ)きも
あり
○杜蘅(とかう)は葉(は)は馬(ば)
蹄(てい)に似(に)たり紫(むらさき)
の花 咲(さく)馬蹄(ばてい)香(かう)
土(ど)細辛(さいしん)といふ
【挿絵】
烏頭(うづ)
とりかぶと
鳳仙花(ほうせんくは)
番椒(ばんせう) たうがらし
丈菊(じやうきく) てんがいばな
杜蘅(とかう) つぶねぐさ