翻刻
【上段】
○菊(きく)は百種あり
花も数品(すひん)あり頭(づ)
痛(つう)目(め)を明(あき)らかに
し年(とし)をのぶると
いへり薬(くすり)には黄色(きいろ)
なる菊(きく)に一 種(くせ)あり
○莣(おばな)は茅(ちがや)にゝたり
皮(かわ)は縄(なわ)又は履(くつ)につ
くるなり大を石芒(せきばう)
小を芭芒(はばう)といふ
○荏(え)は白蘇(はくそ)とも
いふ山野(さんや)に多(おほ)く
生(しやう)ず油(あぶら)おほし
えのあぶらといふ
○牽牛(あさがほ)は葉(は)三
尖(とがり)あり花はむらさ
き白はむかしより
有 近頃(ちかごろ)新花(しんくは)出
て紅(べに)絞(しほり)飛入(とびいり)花(くは)形(きやう)
も品々(しな〳〵)あり
○鼓子(ひるがほ)は花のかた
ち軍中(ぐんちう)に吹(ふく)鼓子(くし)
のごとし故(ゆへ)に鼓子(くし)
花といふ又 旋葍(せんふく)
花(くは)ともいふ
○蒴藋(そくづ)は枝(えだ)ことに
五 葉(よう)花白く実(み)
青(あを)く緑豆(ふんどう)のことし
痛(いたみ)所(しょ)に葉(は)を付
煎(せん)じ洗(あら)ふてよし
一名 接骨草(せつこつさう)
【挿絵】
女節(ちよせつ)花
菊(きく)
かわらよもぎ
莣(はう)
おばな
すゝき
荏(じん)
え
はくそ
鼓子(くし)
ひるがほ
牽牛(けんご)
あさがほ
蒴藋(さくてき)
そくつ