翻刻
【上段】
○陵苕(のうせんかつら)は木(き)にま
とふ夏(なつ)より秋まて
花 咲(さく)色(いろ)赤(あか)し又
陵霄花(れうせうくは)といふ
○藍(あひ)は葉(は)蓼(たで)に
似(に)て大(おほい)なりいぬた
での如(ごと)く葉(は)の中(なか)に
黒(くろ)きてん有五六月に
紅(くれない)の花さく葉を
染色(そめいろ)にもちゆ
○茜(あかね)はあかき色(いろ)を
そむる草(くさ)なり一
名 地血(ぢけつ)といふ又 染(せん)
緋草(ひさう)ともいふ
○山薑(いぬはじかみ)は葉(は)姜(はじかみ)に
似(に)て花あかし子(こ)は
草豆蔲(さうづく)にゝてね
は杜若(かきつばた)にゝたり一名
美草(びさう)
○沢漆(たうだいくさ)は葉(は)馬歯(すべり)
莧(ひゆ)に似(に)たり円(まとか)にし
てみどり青(あを)き花
さく毒草(どくさう)なり
○蓖麻(たうごま)は葉(は)瓢(ひさご)の
葉(は)のごとく中(うち)空(むなしう)
して五また有 秋(あき)
花さき実(み)をむす
ぶ実(み)に刺(はり)あり
【挿絵】
藍(らん)
あひ
陵苕(れうてう)
のうぜんかづら
茜(せん) あかね
山薑(さんきやう)
いぬはじかみ
沢漆(たくしつ)
たうだいぐさ
蓖麻(ひま)
たうごま