翻刻
【上段】
○鼠莽(しきみ)は実(み)は天(また)
蓼(たび)の実(み)のごとし
毒(どく)あり
○葛(くず)は粉(こ)は渇(かつ)を止(やめ)
ゑづきをとめ胃(ゐ)を
ひらき酒(しゆ)どくを解(げ)
し大小 便(べん)を利(り)し
熱(ねつ)をさる
○紫草(しさう)は九竅(きうけう)を
つうじ水(みづ)を利(り)しは
れを消(せう)すほうさ
うによし一名 芘(し)
䓞(れい)といふ
○鴨跖(かうせき)は野外(やぐはい)に生
ず花あをし
碧蝉花(へきせんくは)笪竹花
並同
○南星(なんせう)は風疾(ふうしつ)を治(ぢ)
し身(み)をやぶりこわ
ばりたるによし又 虎(こ)
掌(しやう)鬼蒟蒻(きくにやく)といふ
○防已(ばうい)は風湿(ふうしつ)脚気(かつけ)
の痛(いたみ)を治(ぢ)し癰(よう)はれ
痛(いたむ)を治(ぢ)す解離(かいり)共云
○牛膝(ごしつ)湿(しつ)にてしびれ
なへ腰(こし)脚(あし)いたむを治(ぢ)す
山 莧菜(けんさい)対節菜(たいせつさい)
となづく
○水莨(たからし)はおこりに此
葉(は)を寸口(すんこう)に付れはお
つるなり大毒(だいどく)あり
○絡石(ていかかづら)は葉(は)橘(たちばな)の如(ごと)
く花白く実(み)くろし
石をまとふ
【挿絵】
しきみ
鼠莽(そまう)
葛(かつ) くず
紫草(しさう)
むらさき
鴨跖(かうせき) ついくさ
天南星(てんなんせう)
おほそみ
絡石(らくせき)
ていかかづら
防已(ばうい) つゞらふぢ
牛膝(ごしつ) ゐのこづち
水莨(すいらう) たからし