翻刻
【上段】
○他偷(えびね)は四月の
末(すへ)より花さく其(その)
品(しな)多し花 黄(き)なる
あり紫(むらさき)有花色に
種々(しゅ〴〵)かはり有又秋
さく花もあり
○麗春(びしんさう)は三月に
花さく一重(ひとへ)は本紅(ほんへに)也
千重(せんゑ)は紅にしてつま
白し一名 仙女蕎(せんぢよけう)
又 御仙花(ぎよせんくは)といふ
○金盞花(きんさんくは)は花
のかたち盞(さかづき)の如(ごと)
し色(いろ)赤(あか)し三月
花さく今(いま)誤(あやま)りて
金銭花(きんせんくは)といふ金
銭花は別種(べつしゆ)なり
○春菊(かうらいぎく)は花 白(しろ)く
にほひ黄(き)なり三
月花さく蒿菜(かうさい)
花(くは)といふはだへの
時(とき)食(しよく)す
【挿絵】
他偷(たゆ) ゑびね
麗春(れいしゆん) びじんさう
金盞花(きんさんくは)
きんせんくは
春菊(しゆんきく)
かうらいぎく