みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

覚へばこれやはり湯の相応せるなり 世におゝくは湯の相応せる症にてあり ながら入湯の法(ほう)をしらず滅体無性(めつたむしやう)に 欲(よく)はりをなし或は酒をのみ不養生(ふやうしやう) をなす徒(ともが)ら右のごとく不相応の症 をあらはす事あり故(ゆへ)に先つ二三日も 湯をやめてとくと保養(ほやう)しその後法 の通り試(こころ)むべし右の通に試るに 以前の通食の風味(ふうみ)もいよ〳〵あしく気(き) 分(ふん)もすぐれざるは決(けつ)しておもひきり すみやかに浴湯(よくたう)を止(や)むへしかならす 大害(たいがい)をまねくこれ湯治人(たうしにん)の第一(たいいち)にし るべき事なり又入湯後(にうたうご)四五日たちて 大便瀉利(たいへんしやり)或は昼夜(ちうや)に二三度或は七八 度程(ほど)すこし裏急後重(りきうこうしう)【左ルビ:あとにのこりこしはり】の気味(きみ)あり て大便例(たいべんれい)よりは臭気(しうき)【左ルビ:にほい】つよきことある