みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

 渙然(くわんぜん)として自然(しぜん)に陽気(やうき)を宣通(せんつう)し  欝(うつ)をひらき滞(たい|とゝこほり)を通(つう)し瘀(を|とゝこほり)を排(はゐ|ひらい)し  結(けつ|むすほれ)を解(と)き関節(くわんせつ|ふし〳〵 )を利(り|こゝろよし)し経絡(けいらく)をめく  らし寒(かん)をさり湿(しつ)を去(さ)ることゆへに  急(きう)にばた〳〵と気をせきて欲(よく)いりをな  し或は汗(あせ)をかくほど長(なが)いりをなす  は却(かへつ)而 害(かい)をまねく媒(なかたち)なり故に浴(よく)する  時はまづ杓(しやく)にて湯(ゆ)をくみ湯壺(ゆつほ)の  はたへそゝぎあたゝめその所に腰(こし)をかけ  足を湯壺(ゆつほ)にひたし湯を手にむすび  て面(おもて)をあらひ随分(ずいぶん)と気を和(くわ)し心を  平(たいらか)にしそろ〳〵と杓(しやく)に湯(ゆ)をくみて両(りよう)  肩(かた)より腹背腰(はらせこし)のまわりにそゝぎ何(なん)  遍(べん)ともなくゆるやかにかくのことくして  惣身(そうしん)のほつこりとあたゝまりたる以後(いご)  静(しづ)かに湯壺(ゆつほ)の内へひたりて惣身(そうしん)に