みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 23

ページ: 23

翻刻

これと温泉(おんせん)に浴(よく)せしと見へたりまさし くはその後(のち)秦(しん)の始皇(しこう)瘡腫(そうしゆ)の病ありしに 驪山(りさん)の温泉(おんせん)に浴(よく)せられしかはその病す なはち愈(いへ)たる由 三秦記(さんしんき)にあらはれたり それよりして後(のち)漢(かん)の武帝(ぶてい)唐(とう)の明皇(めいかう) その外|齊魏(せいぎ)の帝(みかと)唐宋(とうそう)の臣民(しんみん)温泉(おんせん) に浴(よく)せし事そのためし一ならずされ とも唐(もろこ)しの医書(いしょ)に温泉(おんせん)の事をくわ しく論(ろん)じその理(り)を発明(はつめい)せしことさら に見へ侍(はべ)らす唐(とう)の陳藏器(ちんそうき)か本艸拾遺(ほんそうしうい) にはじめて温泉(おんせん)の功能(こうのう)をあらはせしか ともさらにその理(り)のくわしきを説(と)かず 明(みん)の李時珍(りぢちん)か綱目(こうもく)もその説(せつ)甚(はなはた)疎略(そりやく)に してかつて温泉(おんせん)の実理(じつり)をしらさるもの に似(に)たりその外|張華(てうくわ)か博物志(はくぶつし)胡仔(こし)か 漁隠叢話(きよいんそうわ)の類(るい)いくらも温泉(おんせん)のうわさ