みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 25

ページ: 25

翻刻

湯治(とうし)しなすへき病症(ひようしやう)にもなさすして 或(あるい)は疾苦(しつく)をのぞく事あたはず或(あるひ)は 大害(たいかい)を招(まね)くにいたる仁者(じんしや)これを見ば 豈(あに)惻然(そくぜん)たることあらさらんや 一およそ諸国(しよこく)の温泉(おんせん)を此湯はあし き湯此湯はよろしき湯といふことをし るも又|温泉(おんせん)といふものはいかなる理屈(りくつ) のものゆへにこれ〳〵の病症(ひようしよう)によろし き理屈(りくつ)といふことを知るもまづ第一(たいいち)に 温泉(おんせん)はいかにしてわき出るといふ根本(こんほん)の 理(り)をさとり得さればかなわすおよそ温(おん) 泉(せん)の湧(わき)出るゆへを唐(もろこ)しの書(しよ)にもいろ〳〵 と理屈(りくつ)をつけていへりしかしまづは 地中(ちちう)に硫黄(いおう)ありてその硫黄(いおう)の勢(せい)にて 水をしてあたゝかならしむるといへり しかれ共この説決定(せつけつでう)ともきわめかたき