みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 27

ページ: 27

翻刻

子須知(しすうち)といふ書(しよ)にはこれらの諸説(しよせつ)と格(かく) 別相違(べつそうい)せりその説(せつ)におもへらく世(よ)に温(おん) 泉(せん)は硫黄(いおう)か又は礜石(よせき)なとの熱性(ねつしやう)の石(せき) 薬(やく)あるゆへにその気(き)にて湧(わき)出るといへと も温泉(おんせん)のある所に硫黄礜石(いおうよせき)も根(ね)から なき所いくらもあり左(さ)すれは硫黄(いおう) 礜石(よせき)なとの類(るい)の勢気(せいき)にはあらす地中(ちちう) に龍(りよう)すめばその龍(りよう)の旺気泉(わうきいつみ)をわか しむるなりといへり又ある説(せつ)に暖国(たんこく)なれ ばその地(ち)に温泉(おんせん)をわかすといへる説(せつ)も あるにや宋(そう)の唐子西(とうしせい)が温泉(おんせん)に遊(あそ)ふ記(き)に いへるは世(よ)に硫黄温泉(いおうおんせん)をわかすといへとも こゝろみに硫黄(いおう)をいかほとも水の中に おけともその水かつてあたゝかにも ならねば硫黄(いおう)の気(き)にて温泉(おんせん)の湧(わく)と いへる説(せつ)もうけがいかたし又|煖国(だんこく)なれ