みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 28

ページ: 28

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ば温泉湧出(おんせんわきいつ)るといふ説(せつ)あれともこれも寒(かん) 国(こく)にも温泉(おんせん)あれはこの説(せつ)もとより信(しん)し かたしといへりそれゆへ唐子西(とうしせい)の了簡(りようけん) には温泉(おんせん)といふものは天地(てんち)の間(あいた)にひ とつの種類(しゆるい)にて何(なに)ゆへに温泉(おんせん)の湧(わく)とい ふことはきわめかたし天地(てんち)の間(あいた)にて 水は水|潮(うしほ)は潮|温泉(おんせん)は温泉なりかならす しも待(ま)つことあつてしかふして後あた ゝかなるにあらすといへり古今温泉(ここんおんせん)の理(り) を論(ろん)ぜし諸説(しよせつ)まづは以上(いしやう)の諸説(しよせつ)ぎり なり今|予(よ)か愚見(くけん)を以てこれを決断(けつだん) すれは以上の諸説(しよせつ)皆(みな)非(ひ)なり取にたら す硫黄(いおう)の勢(せい)にて温泉(おんせん)わくといふことは 古人(こじん)も多(おゝ)くこれを唱(とな)へ又今日温泉に多 くは硫黄(いおう)の臭気(しうき)あるゆへに今時の医(い) 者(しや)うかとこれをうけがひてその説(せつ)を