翻刻
の間(あいた)に遊行(ゆぎよう)するもの天にあつては炎々(ゑん〳〵)
赭々煦々生々(かく〳〵く〳〵せい〳〵)の陽気(やうき)なり地(ち)にあつて
は温々蒸々化々育々(おん〳〵ぜう〳〵くわ〳〵いく〳〵)の陽気(やうき)なり天(てん)この
気(き)にあらされは物を生することあたはす
地この気にあらされは物を育(いく)することあ
たはすしかふしてその陽気(やうき)のあつまつて
凝(こ)るもの形(かたち)をなすは天(てん)にあつては太陽(たいやう)
真火(しんくわ)なり星精飛火(せいせいひくわ)なり地上(ちしよう)にあるもの
は鑚木戞金撃石(さんほくかつきんへきせき)の火なり陽燧日(やうすいか)を
見れは燃(もへ)て火をなし金石相撃(きんせきあいうて)は激(げき)して
火を生す皆|陽気(やうき)の凝(こ)るなり聚(あつま)るなり
故にそのあつまり凝(こ)るにあたつては物に
つひて形をなすといへともその本(もと)たゝ
是気にして形(かたち)質あるにあらす故に野を
焼(や)き原(はら)をもやすの甚(はなはた)しきにいたるといへ
ともその消(きへ)て跡(あと)なきにいたつては閔々(びん〳〵)