翻刻
漠ゝ(ばく〳〵)として跡の摸捉(もそく)すへきなく依然(いぜん)と
して復天地太虚(またてんちたいきよ)の間(あいた)に遊行(ゆうこう)してかの
炎ゝ赫ゝ(ゑん〳〵かく〳〵)の内|温ゝ蒸ゝ(おん〳〵せう〳〵)の間(あいた)に帰在(きざい)すこ
の時にあたつては人はたゝその陽気(やうき)たるこ
とをしつて火の体(たい)たることを知らす見
ついし火とは陽気(やうき)の凝(こ)るなり聚(あつま)るな
り散(さん)すれは陽(やう)あつまれは火かくれて気
となりあらはれて質(かたち)となる気となり
質(かたち)となり陽といゝ火といふ体用一源顕微(たいやういちけんけんひ)
無間一標一本(むけんいつひよういつほん)もとより二あるにあらす五
運大論(うんたいろん)に太虚(たいきよ)の中火遊行于其間(うちひゆうこうすそのあいたに)とい
へるもすなはちこれ此理(り)をさす故(ゆへ)に六合(りくごう)
乃間四極(あいたしきよく)の内陽気(うちやうき)のあらざる所なく
火気(くわき)のあらさる所なし后中金中樹中(いえのなかかねのなかきのなか)
これを敲(たゝ)くこれを撃(うつ)に火いでざる所
なしこゝについてつまびらかにおもへ