みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

温泉考 - 翻刻

温泉考 - ページ 35

ページ: 35

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くと煙のたちあかりて俗人(そくじん)の地獄(ちごく)と 号(ごう)する類越中(ゑつちう)の立山(たてやま)日向(ひうが)の霧島(きりしま)相州(さうしう) 湯本(ゆもと)の鍛冶屋地獄紺屋地獄(かちやちこくこんやちこく)なとの類 皆是火井(みなこれくわせい)の類にしてすなはち地中(ちちう)の 陽気伏(やうきふく)して欝(うつ)し聚(あつまり)て凝(こ)り遂(つい)に沸欝(ふつうつ) して火気(くわき)を地上(ちしやう)に発越(はつゑつ)するものなり唐(もろ) 土(こし)の海東諸国記(かいとうしよこくき)といふ書にも日本に火 井の多くあるよしをしるせり扨又そ の地中の火地中の脈理(みやくり)にしたがつて流(りう) 行(こう)するものたま〳〵地中の水筋(すち)に出?交(こう) 会(くわい)して地上に発越(はつえつ)するものこれ是を温(おん) 泉(せん)とす常の水筋(すち)に交会(こうくわい)するものは淡(みづ) 湯泉(ゆ)となりつ塩けのある水筋(すち)に交会(こうくわい)する もの鹹(しお)湯泉(ゆ)とす故に温泉は天地自然(てんちしぜん) 陰陽(いんやう)の交会水火(こうくわいすいくわ)の妙合(みやうごう)なり 一 しかるに諸国の温泉かならす硫黄(いおう)の臭(しう)【左ルビ:に】